もう一つ高い料金プランを設定する
今ある料金プランより高いプランをもう一つ設定すると客単価をあげれるかも?
あるアメリカの家電メーカーの例を紹介しよう。
風俗業界とは異なるが価格戦略の参考になるかもしれない。
あるとき小売業者のウィリアムズソノマ社が275ドルのパン焼き器を売り出した。
その後、同社は製品ラインに1.5倍の価格で大型モデルを追加投入した。
値が張る大型モデルはあまり売れなかったが、安いほうのモデルの売り上げは倍増した。
いったい何が起きたのか?簡単に言えば、高価格のモデルを投入したことで、それまで最も高値だったモデルが妥協案、すなわち極端に高くもなく低くもない中道の選択と定義されたのだ。
もはや買う側は製品ライン上の「最高級品」にお金をかけすぎている状態ではなくなり、むしろ賢く現実的な選択をしていることになる。
小売業者がより高価なパン焼き器を追加投入する前だったら、顧客はもっと価格の低い商品を買って妥協していたかもしれない。つまり、実際的な視点で見ると、最上位モデルに安定した商品がすでにある場合、
より高価格の商品をラインナップに加えることで、既存の商品の売り上げがいっそう伸びることになる。
もちろん、新に加えた高級アイテムは品質のよさそのものによって市場から支持されるかもしれない。
そうなった場合、さらに高価な、超高級モデルを導入するころで収益が増加する可能性もあるだろう。
また、たとえハイエンドの新商品が目覚ましい売り上げをもたらさなくても、
2番手や中価格帯の商品の売り上げを伸ばすことになるかもしれない。言うまでもないが、注意すべき点もある。
まず、顧客はあなたが提供する商品同士を比較しているだけではないかもしれない。
ライバルが提供する商品にも目を光らせておこう。次に。商品のバリエーションが多くなりすぎないようにすべきだ。
選択肢が多すぎると売り上げが減少することが研究によって証明されている。
分析による麻痺が原因だ。おとりの商品が必ずと言っていいほど用いられる(かつ成功している)領域はレストランだ。
値の張る牛ヒレステーキとロブスターのセットをメニューのトップに載せると、それ自体の注文を生み出すより、
ほかのメインディッシュを妥当な値段だと思わせるうえで効果を発揮する可能性が高い。
同様に、ワインリストに載っている100ドルのカベルネ・ソーヴィニュオンによって、35ドルのワインは、
その価格帯の一番下にある20ドルの安ワインより少しはグレードアップしたものとして受け入れ安くなる。《出典》「脳科学マーケティング100の心理技術」
これを元に風俗業界の料金設定を考えてみるとこのようになる。
50分 13000円
70分 15000円
100分 20000円
以上が現在の料金だとする。
これに高い料金のプランを足すと以下のようになる。
50分 13000円
70分 15000円
100分 20000円
200分 36000円
これだけで20000円と15000円が安く感じ、更に13000円も更にお得気持ちになる。
これはメールマガジンのキャンペーン価格にも応用ができる。
例えば10000円ポッキリの朝割プランのメルマガを発行する場合
朝割プラン 50分 10000円
だけで発行するよりも
朝割プラン 50分 10000円
朝割プラス 100分 18000円
と記載したほうが50分 10000円が安く感じより多くの電話が鳴り響くかもしれない。
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